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転職での職務経歴書を添削してもらった結果【添削実例つき!】

転職での職務経歴書を添削してもらったことは、あなたはありますか?

筆者が20代の頃は無知ゆえに転職の応募書類は自力で仕上げていました。

それでも20代というポテンシャル採用が見込めていたので書類選考ではあまり苦労しませんでした。

それが33歳で始めた転職活動では職種を変えての挑戦ということもあり、たくさんの求人に応募するもほとんどが書類選考で落とされてしまい、結局妥協しての営業職での採用となりました。

1年後、やはり営業という職種に嫌気がさし、35歳で再度転職に挑戦したときにキャリアアドバイザーに応募書類の添削をしてもらったら、見違えるほど内容が良くなって書類選考に通るようになりました。

今回は職務経歴書を転職エージェントの添削サービスを利用したときのBefore Afterをお見せしたい。

この記事を読むと、応募書類を添削してもらうメリットがわかります。

転職での職務経歴書の添削サービスを利用しなかったときの書類選考通過率

転職での職務経歴書の添削の効果を伝える前に、まず筆者の書類選考通過率についてお伝えします。

別の記事で書きましたが、各種転職サービスのサイトで書かれている書類選考の通過率は必ずしも正しいとは言えません。

なぜならあなたと応募企業の相性、書類の完成度や狙っている転職先の業界や職種が今の会社の業界や職種と同じかどうかでも変わってくるからです。

今回は筆者自身が転職活動した際の職務経歴書の一部をお見せします。

33歳で始めた転職活動では応募書類の添削を受けないまま、自分で作成した応募書類で求人に応募していました。

そのときの書類通過率がこちら。

  • 転職活動では応募書類の添削を受けなかった時の書類選考通過率
    営業職 → 営業職  3社/ 34社
    営業職 → 非営業職(管理系・企画系) 2社/ 97社

筆者が33歳で転職したときは結局営業職で条件・待遇ともにアップして営業職への転職で妥協しました。

しかし入社して1年くらいで営業職に本当に嫌気がさして35歳になってから転職活動を始めました。

今回は本気で営業職から違う職種に転職すると決めていました。

はじめは前回同様に自分で作成した応募書類で求人に応募してましたが、書類選考の通過率があまりにも悪くワラにもすがる思いで添削サービスを利用しました。

応募書類の添削してもらった結果、職務経歴書のベースを作った自分自身も感動するようなクオリティに変わりました。

内容は一緒なのに印象が何倍も良くなりました。

書類選考の通過率もぐっと上がりました。

結果がこちら。

  • 転職活動では応募書類の添削を受けなかった時の書類選考通過率
    営業職 → 営業職  5社 / 21社
    営業職 → 非営業職(管理系・企画系) 5社 / 105社

33歳で転職活動していたときと比べて数字だけ見ればそこまでインパクトが大きくないかもしれませんが、コロナ禍で求人が減っているなか年齢も35歳を超えていて、さらに前回とは違い結婚もしていたので求める条件が上がっていることを考えるとかなり良くなったのではないでしょうか。

やはりプロに添削してもらう効果はかなり高かったです。

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転職での職務経歴書の添削実例

転職での職務経歴書の添削実例を実際に見ていきましょう。

まずは職務経歴書のフォーマットですが、こちらは転職サービスのWebサイトからダウンロードできるものから少しアレンジしています。

前回の記事で詳しく紹介しているのでコチラも参考にしてください。

  • うまくいく職務経歴書フォーマット

そして今回紹介するのは画像の中の「業務内容」の項目の添削実例です。
※一部変更加えています。

見やすくするため、業務内容だけ抜粋しています。

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転職での職務経歴書のフォーマットの選び方

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転職での職務経歴書の添削実例【専門商社の営業編】

この章では転職での職務経歴書の添削実例について解説します。

前の章でお見せした筆者が転職に成功した時の職務経歴書をもとに添削ビフォー・アフターを見ていきましょう

まずは専門商社時代の職務経歴書の業務内容の添削ビフォー・アフターを見ていきます。

  • 職務内容の【大手メーカーへの納入】についての添削ビフォー・アフター

添削 Before

原料の〇〇を業者から調達し、大手メーカーに納入すること。
原料屋との調達数量、金額交渉。メーカーとの扱い数量、金額交渉。
取引先との関係づくりには最近の業界の動きや営業先企業の問題を分析して、「だからこうなりますよ」とメリットのある情報を提供していました。

添削 After

・納入量拡大のコミットメントと交渉
メーカーへの納入量を拡大していただくためには、発注量に対して確実に納入したという実績への信頼性が非常に重要となり、原料屋との交渉を並行しつつ、納入量の拡大に成功しました。
取引先には対象市場や取引先企業の経営課題を分析して、仮説を設定し、価格動向など取引先企業にとってメリットのある情報提供を継続し良好な関係を構築しました。最近の業界の動きや営業先企業の問題を分析して、「だからこうなりますよ」とメリットのある情報を提供していました。

もう一つ見ていきましょう。

  • 職務内容の【新規プロジェクト】についての添削ビフォー・アフター

添削 Before

支社の責任者が不在となり本社主導にて営業方法が変更となった。
今までは勘に頼ったその場しのぎでの受発注を行っており当部門の現状が一目で分からない状態となっている。
仕入先の情報(扱い量、品種、品質)を精査し取引方針の策定及び新規納入先への取引口座開設。
上記を実施するために販売データ分析を実施し情報を蓄積できる本社から引き受けたエクセルでの受発注ツールを当部門用にカスタマイズし、また受発注業務をルーティン化させ今まで見えなかった個々人の業務を見える化することに成功。
短期間で誰もが同じアウトプットができるような環境に整えてきました。づくりには最近の業界の動きや営業先企業の問題を分析して、「だからこうなりますよ」とメリットのある情報を提供していました。

添削 After

プロジェクト:部門長変更に伴う業務フロー建て直し
(課題) 受発注における業務フローがルール化されておらず、現状が一目で分からない状態となっていました。
(解決策)・仕入先の情報(扱い量、品種、品質)を精査し取引方針の策定及び納入先新規メーカー様への取引口座開設。
・販売データ分析を行い、エクセル製の受発注ツールを当部門用にカスタマイズし、また受発注業務をルーティン化させたことで、今まで見えなかった個々人の業務の見える化に成功。短期間で誰もが同じアウトプットができる仕組みを作り上げました。業界の動きや営業先企業の問題を分析して、「だからこうなりますよ」とメリットのある情報を提供していました。

転職での職務経歴書の添削実例【輸出業の営業企画編】

つづいて輸出業の営業企画時代の職務経歴書の業務内容の添削ビフォー・アフターを見ていきます。

  • 職務内容の【ECサイトのディレクション担当】についての添削ビフォー・アフター

添削 Before

【ECサイトの運営及びメンテナンス】
競合他社のサイトと比較して使いやすさや機能を確認したり、顧客から直接ECサイトの感想をヒアリングし、それを元にコンテンツの改善や修正を実施しました。ログイン機能、お気に入り、検索機能、金額計算機能、お客様の声などの実装に携わりました。

添削 After

【ECサイトのディレクション担当】
競合他社のサイトやECサイトと比較してUX面の使いやすさや機能面、コンテンツの改善を企画し、制作側へのディレクションを実施。

  • 職務内容の【在庫商品データ分析および仕入れ管理業務改善プロジェクト】についての添削ビフォー・アフター

添削 Before

【在庫商品データ分析および仕入れ管理】
営業担当者が漠然と勘で行っていた仕入方法から商品の売上データ及び在庫状況から仕入商品を選定できるツールをエクセルVBAを使用して作成し無駄な仕入れの回避及び仕入れ作業の効率化に貢献しました。
特に当社が扱う商材は一物一価の商品で同じ名前の個体でも差異がありそれを膨大なデータから分類できるものを作成しました。機能、お気に入り、検索機能、金額計算機能、お客様の声などの実装に携わりました。

添削 After

◇在庫商品データ分析および仕入れ管理業務改善プロジェクト
(課題)  仕入れを営業担当者が勘で行っており、発注に多くの時間を費やし、精度も低く重複や滞留在庫が多く発生していました。
(改善策)商品の売上データ及び在庫状況から仕入商品を選定できる仕組みをエクセル・VBAを使用して作成。無駄な仕入れの回避及び仕入れ作業の効率化を図りました。特に当社が扱う商材は一物一価の商品で同じ名前の商品でもサイズ違い、色、オプションなどの差異がありそれを膨大なデータから分類できるものを作成しました。
(実績) 作業時間1日4時間短縮、在庫回転率1.8ポイント改善、平均限界利益161%拡大に成功。使いやすさや機能面、コンテンツの改善を企画し、制作側へのディレクションを実施。

  • 職務内容の【新規事業立ち上げプロジェクト:〇〇地域の〇〇小売業専用仕入れシステムの導入】についての添削ビフォー・アフター

添削 Before

【新規プロジェクト】
販売チャネルをECサイトでの在庫販売から顧客のPCに仕入れシステムを導入し、直接仕入れをしてもらい手数料を徴収するサービスの構築へと変更。
それに伴う業務フローの構築および資料作成、営業ツール作成、顧客管理、顧客選定、契約獲得まで。
20xx年7月から○年間を〇〇地域に駐在し上記業務の遂行、また20xx年9月から3ヶ月間後任者のフォローアップで再び〇〇地域に駐在し、顧客拡大および業務フローの改善を行いました。
実績(2019年度: ○○%増、 2020年度: ○○%増、 2021年度: ○○%増)

添削 After

◇新規事業立ち上げプロジェクト:〇〇地域の〇〇小売業専用仕入れシステムの導入
(課題)  それまで、現地〇〇販売会社への販路は当社サイト(当社在庫)経由で販売しており、納品リードタイムが長く販売数が伸び悩んでいました。
(解決策)当社が使用している仕入れ用システムを当社を通じてリピーターの〇〇販売事業者に導入してもらうことで、直接仕入れを実現し、リードタイム短縮を図り、販売数の拡大に成功しました。
(実績)2019年中に6社契約、その後2020年までに49社まで契約獲得し販売数も2019年に419個だったものが2020年には2250個に増加し手数料収益事業として事業拡大に成功しました。

今回お見せしたのは添削の内容の一部です。

筆者は営業職から管理系・企画系の異職種への転職希望だったので管理や企画についての経歴を前面に打ち出していました。

ただ、ここには載せきれませんでしたが、営業職の経歴部分もしっかりと魅力ある文章で表現されていました。

転職での職務経歴書の添削サービスのすごいところ2点

転職での職務経歴書の添削サービスを使ってみた結果は上で述べてきました。

ではなぜ添削された職務経歴書がよくなっているかというと二つの理由がありそうです。

  • ボキャブラリの豊富さ
    添削サービスを使ってまず驚いたのが応募書類に適したボキャブラリの豊富さと盛り込み方です。
    同じ内容でも言い回し表現が違うだけで印象がガラッと変わるという発見でした。

    例えば「コミットメント」や「ディレクション」という言葉をさらっと自然に取り入れたり、
    下記のように言い換え表現も適切にしてくれます。

    他にも「顧客の新規開拓や既存顧客のルート営業 → 営業取引先業者の開拓・深耕」や
    「パーセント → ポイント」、「環境を整える → 仕組み化」などがありました。
  • すさまじいヒアリング力
    さらにすごいのが「ヒアリング力」です。
    これまでどういう経歴だったか、転職したい会社や業界はどんなものか、転職の際の条件・希望などを
    ヒアリングして転職者本人がどう文字にしたらいいかわからないことも、的確に応募書類で表現してくれます。

    こちらはただ自分が作った応募書類をもとに今までの経歴や希望する転職先の話をとりとめもなくしただけです。
    自分では表現しきれなかったポイントまでしっかり応募書類に落とし込んでくれました。

    ちなみに添削された内容を確認したときに応募書類に書かれている人物が「できる人」という感じに仕上がっていて、
    自分でも5回くらいは見返して「自分ってこんなにいろんなことが出来るんだ」と感じました。

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