転職での書類選考に通る職務経歴書とは、良い職務経歴書ですね。
では、良い職務経歴書とはなんでしょうか。
それは書類選考に通る職務経歴書です。
どんなにすごい内容が書かれていてもその応募企業が書類選考に通さない限り「いい職務経歴書ではない」ということです。
反対にどんな内容の職務経歴書でも書類選考に通れば、その企業にとっては「いい職務経歴書」になります。
職務経歴書の本質はあなたの職務経歴を採用担当者に伝えるツールでしかありません。
なので採用担当者に伝わる書き方を意識しましょう。
この記事を読むと、書類選考に通る職務経歴書の書き方がわかります。
転職での書類選考で採用担当者に伝わる職務経歴書の書き方
転職での書類選考の職務経歴書のフォーマット
転職での書類選考の職務経歴書のフォーマットについて前回の記事で取り上げました。
2大転職サービスのフォーマットからひと手間くわえた「30代からでも転職に成功した職務経歴書」を 使って職務経歴書を作成していきましょう。
上から順に
- 職務要約
- 活かせる経験・知識・技術
- 資格
- 志望動機
- 年表式の職務経歴
この順番で職務経歴書を作成すると採用担当者に伝わりやすくなります。
転職での書類選考の職務経歴書の職務要約
転職での書類選考の職務経歴書の職務要約は文章量としては少ないですが、書類選考の合否を大きく左右します。
中途採用の書類選考をするのは、基本的に採用担当者か募集している部門の現場責任者です。
忙しい業務の合間に採用活動を行うため、書類選考に使える時間は短く、書類の冒頭だけ読んで判断されかねません。
職務要約に求人内容にマッチするようなキャリアや実績が書いてあれば、「この人は求める人材に近そうだ。書類をしっかり読もう」と思わせることができます。
応募先企業が求めるものを理解したうえで、わかりやすくシンプルに自身の経験をアピールしましょう。
経験のある職務の難易度や成果などについては長くなりすぎずにしっかり記載しましょう。
職務要約は経験者数によって異なりますが3~4行程度に簡潔にまとめましょう。
採用担当者にアピールしようとつい長文になりがちですが、読まれなければ意味がありません。
簡潔さを意識してまとめましょう。
文章を短くまとめることを意識し、事実を中心に、実績や目標の達成率などの数字を盛り込むことで、シンプルに書きましょう。
職務要約に書く経験やスキル、実績は、「求人の応募ポストで役に立つか」という点を意識しましょう。
職務経歴をダラダラ書き出すのではなく、自身の経験の中で興味を持たれそうな情報を抽出してアピールしましょう。
例えば、SE職に応募しているのに営業職での経験やスキルばかり書いても、採用担当者から今回の募集ポストには合わないと判断されます。
職務要約をしっかり書いて職務経歴書を最後まで読まれるよう目指してください。
転職での書類選考の職務経歴書の活かせる経験・知識・技術
転職での書類選考の職務経歴書の項目に「活かせる経験・知識・技術」があります。
ここではアピールしたい経験や知識、スキルを下の3段階に分けて考えます。
■アピールポイント:英語が使える
大:英語が使える
中:何ができる海外の製造メーカーにおける新規企業開拓、テレアポや訪問の経験。
小:具体的なエピソードアメリカの車部品メーカーの担当者相手に電話や訪問して日本メーカーの部品を営業し、交渉の末2000万円の契約を取りました。
■アピールポイント:マネージメント経験あり
大:マネージメント経験有り
中:何ができる メンバー(最大6名)および業務マネジメント、プロジェクトマネジメント経験。
小:具体的なエピソード 事業所の課長として部下10名の営業進捗や士気を管理し、課の目標進捗率をまとめ報告しました。
「活かせる経験・知識・技術」で使う場合は上記でいう「中」の項目を記載します。
この項で「小」で書くと、同じことができるのに限定的にしか通用しないスキルのように感じる場合があります。
「小」はのちほど解説する「年表式の職務経歴」で使います。
- 経験者募集の場合
主に記載される「関連業務の経験年数」、「マネージメント経験」、「活かせるスキル」がチェックされます。
例えば、「前職の営業では〇〇か月で売上を△△%増やすことに成功しました」、「チームのメンバーが各個人で作っていた書類を定型化し共有した」などを使い業務上困難なことがあった場合に、このように対処したというように具体的にエピソードを書いて企業の採用担当者に伝わるようにしましょう。
- 未経験者募集の場合
未経験社募集の場合、経験やスキルより、「企業理念や社風」、「業務に対する取組み姿勢」、「将来のビジョンや考え方」をチェックし企業との相性が確認されます。
社会人経験が浅くスキルに自信がなくても「アピールできる内容がない」場合でも、きちんと考えれば必ずアピールできるポイントがあります。
特に対人折衝スキルや文章作成スキルなど、どの仕事でも必要となる「ポータブルスキル」を軸に考えればうまく書けるでしょう。
他にも「業務に対するこだわり」を書くことで採用担当者は、入社後にどのように活躍できる人なのかイメージすることができるようになります。
未経験者募集や未経験者歓迎の求人の場合、応募者が殺到する傾向になるので応募書類をしっかり書いてライバルに差をつけましょう。
転職での書類選考の職務経歴書の取得資格
転職での書類選考の職務経歴書の取得資格欄についてです。
資格をあまり持っていない場合は全て記載してもいいと思いますが、たくさん持っている場合は応募先企業・募集ポストに役立つ資格・関連する資格を優先して書きましょう。
資格取得難易度が低くてその応募企業とあまり関連のない資格を書いても意味はありません。
だいたい職務経歴書に書く資格は5~6個くらいを目安にしましょう。
転職での書類選考の職務経歴書の志望動機
転職での書類選考の職務経歴書のなかでも「志望動機」は「入社意欲」を伝えることができるため採用担当者がもっとも重視します。
採用担当者は、「なぜ他社ではなく当社なのか」を知りたいと思っています。
「志望動機」では「スキルや経験(強み)」を通して「その企業への思い」を説明することが大事です。
企業の特色をふまえて、応募ポストの仕事内容を考え「自分ならどのように企業に貢献できるか」を軸に志望動機に書いていくと、採用担当者が「だから当社を選んで応募したんだな」と納得してもらえる志望動機になります。
優秀な経験やスキルがあっても、「その企業への思い」がなければ印象の弱い印象になってしまいますし、反対に「企業への思い」だけを書いても、経験やスキルなどが求める人材と合わなければ残念な志望動機となります。
では、採用担当者の「なぜ当社なのか?」に答えるためどうするのか。
それは企業研究です。
求人情報や採用ページだけではなく、まずは基本的な情報を応募企業のWEBサイトから確認しましょう。
代表者挨拶、沿革、経営理念、企業規模、事業内容、営業拠点がどこにあるのかなどきちんと把握してください。
また応募先企業が商品・サービスを提供するならそれらを使ってみたり、同業他社との比較、業界でのシェアや応募企業がかかわるニュースもチェックしておくと、志望動機に盛り込める内容がぐッと広がります。
個人のキャリアとしての目標は変わらなくても、企業によって求める人材が違いますので、応募企業に特化した経験やスキルの強みを強調した書き方に工夫することがポイントです。
志望動機は「なぜその業界なのか」「なぜその職種なのか」「なぜその企業なのか」と「入社したらどんなことで貢献できて何をしたいか」を軸で考えると書きやすいです。
志望動機は応募先企業それぞれに向けた独自性ある内容にするのが鉄則で、応募企業1社に対して1つ用意するべきで、 どの会社に対しても使えそうな内容はNGです。
筆者も経験がありますが企業ごとに志望動機を作ることは大変な労力が必要です。
しかし、それは他のライバルも同じで、ここでしっかり応募先企業にマッチした志望動機を準備することができれば書類選考を通過する可能性は上がるでしょう。
志望動機内に転職理由を書く際は「スキルアップしたい」や「新たに挑戦したい」などのポジティブな内容は記載してもOKですが、「人間関係が悪かったから」や「給料をあげたいから」など不満や待遇面についてのネガティブな内容を 記載するとマイナスの印象を持たれます。
ネガティブな内容は文字数の関係から言い替え表現も不要です。 それは面接の時に必ず聞かれますのでその際にしっかり伝えましょう。
他にありがちなのが「学ばせてください」という姿勢。
一見、学習意欲が高く有用なフレーズに聞こえますが、これが通用するのはギリギリ20代までのポテンシャル採用までです。
中途採用であるならば企業はあなたを即戦力として「何ができるか」が知りたいのです。
ですので「これから勉強します」という姿勢は敬遠されます。
また未経験職種に応募する際も「私はこういう経験とスキルがあるので、○○でも必ず役に立ちます」と言い切ることが大事です。
どんな仕事にも通じることですが「言い切ること」で得られる説得力は大きいです。
転職での書類選考の職務経歴書の年表式の職務経歴の書き方
転職での書類選考の職務経歴書では職務経歴は年表形式で書きます。
ここでは企業にアピールしたい内容が本当であるかの信憑性や根拠を示すためには具体的なエピソードや数字を使い説得力を与えましょう。
活かせる経験・知識・技術の小でも出てきた下記の3段構成ですが、ここでは「小」項目を使って経験やスキルをエピソードを通して伝えます。
■アピールポイント:英語が使える
大:英語が使える
中:何ができる海外の製造メーカーにおける新規企業開拓、テレアポや訪問の経験。
小:具体的なエピソードアメリカの車部品メーカーの担当者相手に電話や訪問して日本メーカーの部品を営業し、交渉の末2000万円の契約を取りました。
■アピールポイント:マネージメント経験あり
大:マネージメント経験有り
中:何ができる メンバー(最大10名)および業務マネジメント、プロジェクトマネジメント経験。
小:具体的なエピソード 事業所の課長として部下10名の営業進捗や士気を管理し、課の目標進捗率をまとめ報告しました。
年表式の職務経歴書の中にあなたの経験やスキルを通してやってきた「具体的なエピソード」を記載しましょう。
そうすることで、あなたの経験やスキルに説得力を持たせることができます。
転職での職務経歴書のフォーマットの選び方
この記事では転職での職務経歴書のフォーマットの選び方をお伝えします。 まず転職活動の応募書類は何をもって良し悪しが決まるかですが、例えば職務経歴書であれば、 いい職務経歴書=書類選考に通る職務経歴書 ...
転職での書類選考が通らない理由【内容編】
転職活動している中で書類選考が通らなくて悩まれている方もたくさんいるのではないでしょうか。 筆者も30代になってから2回転職をしてきた中で何十・何百社と応募してきましたが、なかなか書類選考が通らず悔し ...