転職活動している中で書類選考が通らなくて悩まれている方もたくさんいるのではないでしょうか。
筆者も30代になってから2回転職をしてきた中で何十・何百社と応募してきましたが、なかなか書類選考が通らず悔しい思いをした経験があります。
そこでなぜ書類選考が通らないのか、また通るために何が必要かを分析して個人的に答えが出ましたので、あなたに共有したいと思います。
この記事を読むと、転職での書類選考が通らない理由が理解できます。
転職での書類選考の通過率
転職での書類選考の通過率を転職サービスのサイトに掲載されている書類選考の通過率は一般的に20~50%くらいです。
しかしながら、そもそも書類選考通過率を各種転職サービスのサイトでみても参考になりません。
なぜならあなたと応募企業の相性、書類の完成度、同業界同職種からの転職の場合、同業界異職種、他業界同職種、他業界他職種からの転職によっても変わってくるからです。
ですからあまり今のあなた自身の書類通過率をみて一喜一憂する必要はありません。
筆者の実体験からの体感としてしっかり応募書類が書けているとして30代前半で営業→営業で20%、営業→営業企画5%というところです。
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転職での書類選考が通らない理由
転職での書類選考が通らない理由【読みづらい】
転職での書類が通らない理由として真っ先に浮かぶ理由は「読みづらさ」です。
まず書類全体をパッと見て読みづらいと思わせる書類はその時点で読まれることなく選考から外れます。
どんなに書かれている内容自体はよくてもです。
読んでもらえる応募書類を作成するには読み手の立場に立って作成しなければいけません。
人気企業では1日に数百枚の応募書類を確認することもあるそうで、パッとみて読みにくい場合はその場で書類選考は落とされます。
また読みやすかったとしても面接に呼びたいと思わせるアピールができているかが大切です。
以下は読みづらいと思わせる点です。
- 誤字脱字/文章能力/レイアウト
- 業界の研究 / 志望動機
- 企業とのミスマッチ
- 自己PR / 自己アピール
- 書類の形式
- その他
転職での書類選考が通らない理由【誤字脱字/文章能力/レイアウト】
転職での書類選考が通らない理由として誤字脱字は大きなマイナスポイントです。
書類選考に影響を与えますので誤字脱字をなくすことに注力しましょう。
誤字脱字があれば、きちんと見直しをしていないと思われてしまい志望度が低いと判断されたり細部まで気を配れていない印象を与えてしまいます。
誤字脱字ではないですが、名称などは正式名称で書きましょう 例えば「(株)□□」は「株式会社□□」、「京都府立△△高校」は「京都府立△△高等学校」と書きましょう。
文章が読みにくいと、文章構成能力が低いと思われてしまいます。
文章にまとまりがない、無駄に長い場合はそれだけで読む気がなくなります。
選考書類は簡潔で無駄のない文章構成を意識しましょう。
パッと見ただけで惹きつけられるキャッチコピーを入れたり、数字を使って定量的に実績を示すなどパッと見て印象に残るような書類作成を心がけましょう。
またどのような業界にも業界用語や社内用語があります。
その会社や業界を経験していなければ伝わらないキーワードは内容が応募企業にうまく伝わりません。
使用しようとしている用語が専門用語でないかは調べめましょう。
パソコンで作成する場合、画面上では気づかなかった誤字脱字も印刷して読んでみると気づくことがあります。
また文字が枠からはみ出していたりレイアウトが崩れていたりしますので必ず提出前に印刷して確認しましょう。
小さなことですがこういったところであなたの真剣度が伝わります。
転職での書類選考が通らない理由【業界/企業研究・志望動機】
転職での書類選考が通らない理由のひとつに応募書類の中の志望動機が甘いことがあげられます。
応募書類の中でも志望動機は「なぜその企業に入社したいのか」を示す説得力となり非常に重要です。
志望動機をうまく書くには企業研究が必要で企業のWEBサイトや採用ページを確認し企業への理解度を深め、「興味関心の高さと入社意欲の高さ」をアピールします。
特徴や魅力を志望動機に反映させることで「だからこそ志望する理由」を作ることができます。
さらに業界研究も企業研究と並行して進め、業界・企業についての知識を深めましょう
どこの企業でも使えそうな書類は志望度が低いと人事採用担当者に思われます。
- なぜこの業界を志望しているのか
- なぜ競合他社ではなく、この企業に応募しているのか
- なぜこの企業のこの職種を志望しているのか
というように人事担当者が納得する志望動機の書き方をしていることが重要です。
手間はかかりますが、応募書類は企業ごとに作成することが書類選考に合格する近道です。
転職での書類選考が通らない理由【応募企業とミスマッチ】
転職での書類選考が通らない理由として他には「あなたの希望する条件」と「応募企業が望む人材」とのミスマッチが考えられます。
どれだけ応募しても書類選考に通過しないと「応募書類が悪いのでは」と考える方も多いのですが、応募書類がどんなに上手に書けていてもそもそもその企業とミスマッチがあれば通りません。
書類作成の前に以下の3つの観点で企業の求人とあなたがミスマッチしているかを確認してください。
①「あなたの経験とスキル」と「企業の求める人物像」
企業が公開している求人票には目安となる「求める人材」、「経験」や「スキル」、「資格」が書いてあります。
例えば5年以上の職務経験が必要と書いてある場合にあなたの経験が2年程度であったり、英語での商談経験必須と書いてあるのにあなたに英語を使った経験が全くない場合などは書類選考に通る可能性は低いでしょう。
②「あなたが希望する条件」と「企業が提示できる条件」
年収や希望勤務地、福利厚生の有無などあなたが企業に求める条件と企業側が提示する条件にミスマッチがある場合も書類選考が通る可能性は低いでしょう。
たとえばあなたが年収600万円以上を希望条件の最低ラインと考えていても、そもそもその企業の年収レンジが400万円だった場合は書類が読まれることはあっても書類選考に通過する可能性は低くなります。
③「あなたの考え方や働き方」と「企業の理念・社風」
あなたが責任感や真面目さなどを長所と感じているのに多様な価値観に理解を示す人材を求める企業とはミスマッチですし、 一人でコツコツと仕事に取り組むのが得意なのに協調性やコミュニケーション能力を求めている企業とミスマッチです。
採用活動には高額な経費がかかります長く働いて欲しいのであなたの将来的なビジョンと企業の将来の方向性が一致しているかも重要です。
上記はあくまで応募するかどうかの目安なので書き方ひとつで書類選考に通過することもあります。
どうやって探していいのか分からないという場合は転職エージェントに相談してみるのもひとつの方法です。
転職での書類選考が通らない理由【自己PR・アピール内容】
転職での書類選考が通らない理由で一番多いのが自己PRやアピール内容が弱いことです。
あなたの今までの経験とスキルとその企業の望む経験とスキルが合致するところが有効なアピールポイントです。
活かせる経験やスキル、志望動機などその企業の求める人物像や評価するポイントに合致しているかどうかを見直しましょう。
企業が求める経験やスキルを持っていても伝え方ひとつで印象は変わってしまいます。
経験やスキルが十分あるにも関わらず書類選考に通過しない場合、アピールすべきエピソードを間違えていたり伝わりにくい書き方をしている可能性があります。
書類選考では文字数制限があるため求人に書かれている「企業が求める経験・スキル」に合致した部分を中心に書き、それ以外の経験・スキルは最低限の記載に抑えるなどしてメリハリをつけ細部の説明はここぞという箇所に絞りましょう。
また細かく書くことで同じことができるのに限定的にしか通用しないスキルにうつる場合があります。
企業にアピールした内容が本当であるかの信憑性や根拠を示すためには具体的なエピソードや数字を使い説得力を与えましょう。
自己PRは、「結論」「根拠」「まとめ」の構成にすることで、より伝わりやすく信用してもらいやすいアピールになります。
・経験者募集の場合
求める人物像に記載される「関連業務の経験年数」、「マネージメント経験」、「活かせるスキル」が主にチェックされます。
例えば、「前職の営業では○○か月で売り上げを△△%増やすことに成功しました」や「チームのメンバーが各個人で作っていた書類を定型化し共有した」などを使い業務上困難なことがあった場合に、このように対処したというように具体的にエピソードを書いて企業の採用担当者に伝わるようにしましょう。
・未経験者募集の場合
未経験者募集の場合、経験やスキルより、「企業理念や社風」、「業務に対する取組み姿勢」、「将来のビジョンや考え方」をチェックし企業との相性が確認されます。
社会人経験が浅くスキルに自信がなくて「アピールできる内容がない」場合でも、きちんと考えれば必ずアピールできるポイントがあります。
特に対人折衝スキルや文章作成スキルなど、どの仕事でも必要となる「ポータブルスキル」を軸に考ればうまく書けるでしょう。
他にも「業務に対するこだわり」を書くことで採用担当者は、入社後にどのように活躍できる人なのかイメージすることができるようになります。
未経験者募集や未経験者歓迎の場合、求人には応募者が殺到する傾向にあるので応募書類をしっかり書いてライバルに差をつけましょう。
転職での書類選考が通らない理由【書類の形式指定が守られていない場合】
転職での書類選考が通らない理由で軽視されがちなのが指定されている書類の形式が守られていないことです。
どれだけ完璧な内容でもルールが守られていないと書類選考は通りません。
履歴書は基本的な書き方が決まっているため、工夫ができるところがあまりありませんが、 職務経歴書は多くの場合フォーマットを自分で決めるため、その人のビジネススキルが見られます。
他にも転職活動で必要とされる提出書類は用紙や証明写真のサイズなどが指定されている場合があり、 形式に合わない書類を提出すると「確認を怠る不注意な人」という悪い印象が残ります。
また企業によっては手書き指定もないのにPCで作成したものを提出すると労力を惜しむ人材として落とされることもありますが、はっきり言ってそれは入っても希望がない会社です。
応募者が殺到して書類選考のふるいにかける理由で手書き指定をしている場合もあるので、あなたが応募したい企業が応募書類を手書き指定している場合は素直に手書きで書きましょう。
下記はそのような手書き指定の企業をターゲットにしている人向けに書きます。
手書きの場合には文字の上手下手と丁寧さを見られます。
たとえ文字が上手くなくても丁寧に書いていると好印象です。
逆に文字は上手でも、雑に書かれているなら印象がよくありません。
今から短期間で上手な字の習得は難しいかもしれませんが丁寧に書くことを心がけましょう。
鉛筆や摩擦で消えるボールペンで書類を記入することはやめてください。
こういった書類を提出する際には油性ボールペンなど消えない筆記用具を使用する必要があります。
書類に間違いを見つけた場合、修正は可能ですが修正跡があるとマイナスの印象を与えてしまう可能性が高いので書き直しましょう。
提出期限が迫っている時は仕方ないですが、そうでなければ最初から書き直しましょう。
レイアウトも重要で、多く書くには文字を小さく詰める必要がありますが詰めて小さく書くと読みづらく、 かえって印象が悪くなります。
読みやすさを最優先に作成しましょう。
転職での書類選考が通らない理由【その他】
転職での書類選考が通らない理由としてその他には下記のようなものがあります。
- 履歴書の証明写真
証明写真にも気を配る必要があります。
少しでも余裕があるのならスタジオで証明写真を撮影してもらいましょう。
格段に与える印象が変わります。また、 写真の貼り方は性格が出ますので「きちんとまっすぐに切れているか」「直近3ヶ月以内の写真を利用しているか」など確認しましょう。
その他、スマホアプリ等で加工した証明写真を使用すると採用担当者に不自然な印象を与える可能性がありますので避けた方がいいでしょう。
履歴書の証明写真は写真スタジオで撮ってもらう理由
履歴書に貼る証明写真は写真スタジオできちんと撮ってもらったものがいいのか、駅やショッピングモールにある証明写真機で撮ったものでいいのか迷いますよね。 また最近ではスマートフォンの写真アプリの技術も向上 ...
- 応募書類の項目を「空欄」もしくは「特になし」で提出するのはNG
応募書類の項目に「空欄で提出することはやめましょう。
また「特になし」も空欄と同じような印象を与えます。
別の書き方を考え「特になし」と書いている項目を無くし、やる気のない印象を与えないようにしましょう。
- 語学力をアピールする場合
企業によって異なる部分ですが、語学力をアピールしたい場合実務経験を確認されることがあります。
TOEIC のスコアも大事ですが実務で英語を使っていたのかという点も重要です。
TOEICでいくら良い点数を取っていても、実務で英語を使っていないのでは印象が薄いです。
語学力を武器にしたければ、試験の点数だけでなく実務経験を書きましょう。
- 郵送で書類を発送する場合
郵送で書類選考を行う場合、送付状をつけておくことで、ビジネスマナーが身についていることがアピールできます。
封筒の宛先や送付状の頭語、記書きなどビジネス文書で決まっている項目がありますので、書き方を押さえておきましょう。
- 応募書類が完成したら第三者にチェックしてもらいましょう
応募書類が完成したら、転職エージェントのキャリアアドバイザーなどの第三者に確認してもらいましょう。
あなた一人では気づかない間違いや読み手を意識した分かりやすい書類になっているかチェックしてもらうことができます。
企業の情報を豊富に保有している転職エージェントなら視点から、自分では気づけなかった部分を指摘して貰えます。
また、転職エージェントが開催しているイベントの中には、応募書類の添削・書き方講座を実施しているところもあります。
これらエージェントのサービスを最大限に活用して、応募書類の完成度をあげていきましょう。
転職のやり方①求人を見る
転職のやり方では求人を見ることが一番はじめにすることです。 ヘッドハンティングやコネでの転職じゃない限り、転職初心者でも転職のベテランでも転職活動を始めるときには必ず求人情報を確認します。 求人を見る ...
転職のやり方②履歴書・職務経歴書を書く
転職のやり方で履歴書を書くことは避けては通れません。 そして履歴書と職務経歴書などの応募書類は転職活動での成否を決めると言っても過言ではありません。 特に職務経歴書はかなり重要で書き方一つで書類選考の ...